これらの装飾文字やカリグラフィーはすべて手書き、世界でたった一つの作品です。中世の技法に忠実に、複製技術は一切使用していません。だから作品はひとつひとつ違います。羊皮紙も石灰を使用した自家製です。
装飾文字およびカリグラフィー
栞
歴史
装飾文字は御注文に応じてお作り致します。英語か仏語にて御連絡下さい。
羊皮紙に描かれた写本装飾。それは中世の書物を舞台に花開いた芸術です。天然の顔料、金箔、没食子インクを使ったこの中世の技法を現代に蘇らせようと、作品の製作のほか、デモンストレーションや講習会を精力的に行っています。
作品は中世の技法そのままに製作されています。羊皮紙も手作りです。
歴史に忠実でありたいとの思いから、皮と石灰だけを使用しています。
羊皮紙
羊皮紙は紀元前2世紀頃、ペルガモン(現在のトルコ)のエウメネス2世により初めて作られたというのが通説です。
初期の印刷本(木版活字版)にも羊皮紙が用いられていました。しかし、現在では一部の公文書や「トーラー」(モーセ五書)、そして芸術創作の場においてしか使用されていません。
中世における写本装飾
中世における写本装飾技術は書物の中に見出すことができます。書物は主に持ち運びに便利な冊子の形で製本されており、光や汚れから中身を守ることができました。そのため、当時の姿そのままに現在にまで伝わるものもあります。
写本装飾には図像上のいくつかの取決めがありますが、時代や地域(国や修道院など)ごとにヴァリエーションがあり、写本者にはどんな場合にも、自分の芸術を披露し、様々にアレンジを施すことが許されていました。テキストはほぼ忠実に書き写されましたが、図柄の方はいつもわずかに変化を加えて描かれていたのです。
金箔
金が最も好まれましたが、銀や合金も使用されました。
金属板の間に原料となるシートを挟み積み重ねたものを金床の上に置き、金箔師という専門の職人がハンマーで打ちます。数日これを続けると、シートの薄さは数ミクロンとなり、非常に緻密な技術で図柄に貼り付けることができるようになります。シートはその後、瑪瑙または猪や狼の刃で磨かれました。
染料
様々な色彩を作り出すために、一風変わったものも含め多岐にわたる原料が用いられました(ワイン、尿、蜂蜜、卵、昆虫など)
本文用のインク
インクはその成分によって黒か茶色をしていました。カラーインクは非常に高価なものだったので、タイトル文字にのみ使用されました(赤=鉛丹等)。最も簡単な黒インクは、煤をよくすりつぶし水と混ぜたもので、はるか古代より使われていました。光には耐性がありましたが、擦れなどに弱いものでした。
タンニンと金属から作ったインクは湿度に大変強く、一旦乾くと滲むことがありませんでした。材料を煮詰めるか沸騰させると、蒸発により濃度が高められ、茶色味を帯びた液体が得られます。インクを安定させるために使用された最も原始的な方法とは、真っ赤に熱した鉄か銅のかけらを液体に浸すことでした。その後、粘りを出すためにアラビアゴムか皮の膠を加えました。
羊皮紙
元来羊皮紙は、なめしが不十分なありふれた日干しの皮に過ぎませんでした。この製造法は、楽器を作るのに今でも一部の国々で使用されています。ヨーロッパでは動物の毛を落とすのに日干しだけでは不十分なため、生石灰の液に漬けて処理していました。
まず皮から毛を除去する作業をします。皮を石灰水に漬けることで、毛状根のある表皮層が破壊されます(羊皮で4~5日)。インターネットではまだ匂いまでお届けできないのが残念です。なにしろ、わずらわしい隣人や空き巣の撃退にはうってつけの匂いなのですから。
最後の一本まで毛を剥ぎ取り、よくすすいだ後、皮を広げて屋外に干します。これにより、大気や湿度の変化に強く、千年以上も良好な状態を保つ素材へと生まれ変わります。あとは両面を丁寧に磨き、絵を描くばかりです。
中世における写本装飾
中世における写本装飾技術は書物の中に見出すことができます。書物は主に持ち運びに便利な冊子の形で製本されており、光や汚れから中身を守ることができました。そのため、当時の姿そのままに現在にまで伝わるものもあります。
写本装飾には図像上のいくつかの取決めがありますが、時代や地域(国や修道院など)ごとにヴァリエーションがあり、写本者にはどんな場合にも、自分の芸術を披露し、様々にアレンジを施すことが許されていました。テキストはほぼ忠実に書き写されましたが、図柄の方はいつもわずかに変化を加えて描かれていたのです。
Florence Brémond (フロランス・ブレモン)
中世写本装飾文字アーティスト
2, Grande rue
85130 Tiffauges
France